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二項分布 例1


このシリーズの目標は、離散型の確率分布の代表的なものを5つ学ぶことで、最初にベルヌーイ分布を勉強しました。今日から勉強するのは2つめ、「二項分布 (binomial distribution)」です。二項分布にしたがう確率変数は、例えば

  • 例1:コインを2枚投げたとき、表が出る数(実現値は0か1か2)
  • 例2:20%の確率で当たり券が入っているお菓子を3個買ったときに、獲得できる当たり券の数(実現値は0~3のどれか)



です。コイン投げやくじは、前回勉強したベルヌーイ試行の例ですね。二項分布は、それを N 回行ったときの成功回数の確率分布です。実現値は 0 から N までの整数となります。


例1の確率分布を求めましょう。コインを2枚投げたとき、表が出る枚数は0,1,2枚のいずれかですが、それぞれ確率はいくつでしょうか。起こりうるシナリオは、(裏,裏)(裏,表)(表,裏)(表,表)の4通りあります。それぞれのシナリオの確率は1/4ですから、確率分布は

0枚表 1/4
1枚表 2/4
2枚表 1/4

です。


以前パラメータという言葉を説明しましたが、二項分布のパラメータは、ベルヌーイ試行の成功確率 p と試行回数 N の2つです。例1は N=2 という例でした。次回は例2(N=3 の例)を見てみましょう。


今日のポイント
二項分布とは「成功確率 p のベルヌーイ試行を N 回行ったときの成功回数」を表す分布である。




>> 確率分布(離散型)(6)二項分布 例2

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