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理解度チェック正誤問題


ここまで勉強したことの理解度チェックです。紙とペンの用意をお願いします。以下の各文の内容が、正しいか誤りかを答えてください。


問1解説
3 \times 4 の行列には、列が3列ある。


問2解説
1列に含まれる成分の数は、その行列の行の数に等しい。


問3解説
A3 \times 3 の行列、B3 \times 4 の行列であるとき、積 AB を計算することはできない。


問4解説
AB3 \times 4 の行列であるとき、積 AB を計算することはできない。


問5解説
mn 列の行列と、nk 列の行列を掛けると、結果は mk 列となる。


問6解説
ABBA は等しいとはかぎらない。


問7解説
(AB)CA(BC) は等しいとはかぎらない。


問8解説
転置行列が存在するのは、正方行列だけである。


問9解説
ある行列を転置すると、行の数と列の数が逆転する。


問10解説

\left( \begin{array}{ccc}  1& 3 & 5\\  2 & 4 & 6 \end{array} \right) には逆行列は存在しない。


問11解説
逆行列が存在しない正方行列もある。


問12解説
単位行列の転置行列は単位行列である。


問13解説
単位行列の逆行列は単位行列である。


問14解説

\left(\begin{array}{cc}  1&  1   \\  1&  2 \end{array} \right) の逆行列は

\left( \begin{array}{cc}2&  -1   \\-1&  1\end{array} \right) である。


問15解説

4w_1^2 + 6w_1w_2 + 9w_2^2 を行列の積で表すと、真ん中にくる行列は

    \begin{eqnarray*}\left( \begin{array}{cc}  4& 3 \\  3 & 9 \end{array} \right)\end{eqnarray*}


である。


どうだったでしょうか。正解は


です。全問できていればひとまず合格です。ごくろうさまでした。

解答(順不同)


問1戻る
正解は「誤」です。3\times 4 の行列には列が4列あります。
第1回 名称)


問5戻る
正解は「正」です。
第7回 行列のかけ算4 サイズ)


問9戻る
正解は「正」です。
(第9回 行列の転置


問13戻る
正解は「正」です。単位行列と単位行列をかけたら単位行列になるので、逆行列の定義を満たします。


問2戻る
正解は「正」です。
第1回 名称)


問6戻る
正解は「正」です。行列の並び順を変えると、かけ算の結果は変わります。
第6回 行列のかけ算3 AB)


問10戻る
正解は「正」です。逆行列があるのは、正方行列だけです。
(第11回 逆行列の定義


問14戻る
正解は「正」です。2つを掛けると単位行列になることを確認しましょう。


問3戻る
正解は「誤」です。Aの列数とBの行数が一致しているので、積を計算することができます。
第7回 行列のかけ算4 サイズ)


問7戻る
正解は「誤」です。行列の並び順が変わらなければ、どこから計算しても同じです。
第8回 行列のかけ算5 ABC)


問11戻る
正解は「正」です。第13回でそのような例を紹介しました。


問15戻る
正解は「正」です。

    \begin{eqnarray*}&& w_1^2 + 6w_1w_2 + 9w^2 \\\\&=& \left( \begin{array}{cc}w_1 & w_2 \end{array} \right)\left( \begin{array}{cc}  4& 3 \\  3 & 9 \end{array} \right)\left( \begin{array}{c}  w_1 \\  w_2 \end{array} \right)\end{eqnarray*}


となります。
(第16回 二次形式の行列表記


問4戻る
正解は「正」です。Aの列数とBの行数が一致していないので、積を計算できません。
第7回 行列のかけ算4 サイズ)


問8戻る
正解は「誤」です。転置は縦横をひっくり返すだけなので、正方行列でなくてもできます。
(第9回 行列の転置


問12戻る
正解は「正」です。単位行列は、縦横をひっくり返しても変わりません。
(第10回 単位行列