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内積計算のシグマ表示

今回は、2つのベクトルの内積の計算を、シグマを使って表してみましょう。今、ab は長さ n のベクトルとします。すなわち

    \begin{eqnarray*}a = (a_1, a_2, \cdots, a_n)\end{eqnarray*}



    \begin{eqnarray*}b = (b_1, b_2, \cdots, b_n)\end{eqnarray*}


です。このとき、ab の内積は

    \begin{eqnarray*}a_1b_1 + a_2b_2 + \cdots + a_nb_n\end{eqnarray*}


でした。これをシグマで表すと、

    \begin{eqnarray*}\sum^n_{i=1} a_ib_i\end{eqnarray*}


となります。


2つのベクトル ab の内積は単に ab と書いてしまうので、まとめると


    \begin{eqnarray*}ab &=& a_1b_1 + a_2b_2 + \cdots + a_nb_n\\\\&=& \sum^n_{i=1} a_ib_i\end{eqnarray*}


となります。


次回からは、\sum_{i,j} x_{i,j} というように、添え字が2つ付いているケースを勉強します。

>> 和の記号シグマ(5)添え字が2つの場合