内積計算のシグマ表示 その2
今回は、第4回「内積計算のシグマ表示 その1」の続きです。文字がたくさん出てきてもひるまないための訓練をします。
同じ長さのベクトルが2つあれば内積を計算できますが、今回はベクトルがたくさんある状況を考えます。
例えば、 が、それぞれ数字が 個並んだベクトルとしましょう。つまり
そして、これらとは別に、やはり数字が 個並んだベクトル があるとします。
ここで、 の各ベクトルと との内積をシグマで表してみましょう。文字がたくさん出てきますが、その多さに混乱しないように訓練するのが、今回のねらいです。すでに , という2つの添え字が出てきましたが、これらに加え、 と が登場します。
まず、ベクトル とベクトル の内積は
です。一般には に関して
ということになります。
どうでしたか。このように、たくさんの文字が出てくることにも、少しずつ慣れていきましょう。