<<

数列の項の足し算


次は、x_1, x_2, x_3, \cdots, x_{100} という数列に関してシグマ表記を使う勉強をしましょう。たとえば

  • ・第100項まで足す
  • ・第100項までをそれぞれ2乗して足す
  • ・第100項まで、奇数番目の項だけ足す


をシグマで表すと、それぞれどうなるでしょうか。


1つめの「第100項まで足す」の正解はいろいろありえますが、

    \begin{eqnarray*}\sum_{i=1}^{100} x_i, \hspace{10mm} \sum_{i=1, \cdots, 100} x_i , \hspace{10mm} \sum_{1 \leq i \leq 100} x_i \end{eqnarray*}



などでいいでしょう。もっとも、もとより100項しかないのなら、「1から100」と言うのは省略して、単に

    \begin{eqnarray*}\sum_{i} x_i \end{eqnarray*}


とだけ書くこともあります。このように、i の範囲に指定がなければ、「全ての i」について足し合わせるのだと解釈されます。


次に、2問目の「2乗して足す」の正解は、

    \begin{eqnarray*}\sum_{i} (x_i )^2\end{eqnarray*}


です。

    \begin{eqnarray*}\sum_{i} (x_i )^2=x^2_1 + x^2_2 + \cdots + x^2_{100}\end{eqnarray*}


ですね。


最後に、3問目の「奇数番目だけ足す」の正解は

    \begin{eqnarray*}\sum_{i \mbox{~is odd}} x_i \end{eqnarray*}


(oddは「奇数」の意味)と表すか、または

    \begin{eqnarray*}\sum_{i=1}^{50} x_{2i -1}\end{eqnarray*}


です。代入していけば

    \begin{eqnarray*}\sum_{i=1}^{50} x_{2i -1}=x_1 + x_3 + x_5 + \cdots + x_{99}\end{eqnarray*}


だと確認できます。


次回は「2つのベクトルの内積」を、シグマを使って表してみます。

>> 和の記号シグマ(4)内積計算のシグマ計算