連続複利
今日もまずは のだいたいの大きさ()を思い出してください。今日紹介する の2つめの性質は、ファイナンス理論や経済成長論で用いられるものです。それは数列
の「極限」になっているという性質です。すなわち、この式において の大きさを と大きくしていくと、どんどん の値に近づいていきます。次の表の1列目を見てください。
の値は だと ですが、 だと 、 だと と言った具合に、だんだん の値に近づくのです。これを極限 (limit)の記号を使って正式に書けば
で、これを の定義とする教科書も多く存在します。
この性質にも、関数のバージョンが存在します。それは
の場合が表の2列目に示されています。この式は、ファイナンス理論の「複利計算」を簡単にするために利用されています。
次回は の3つめの性質を紹介します。
>> オイラー数「e」(4)微分しても変化しない関数